
塩ビシート防水の流れ
みなさまおはようございます、㈱片山 の ヨメ次郎です(*´ω`*) この週末は台風襲来!!ということで対策に追われる(あ、現場の対策はほとんど済んでますが)ことになりそうですね… ものすごい急カーブでこちらに向かってくる、その名も「チャンスー」台風14号さん… どうか災害なく、どこかへ行ってくれますように(´・ω・`) 先日終わったばかりの現場なんですが、久しぶりに私が担当の現場で塩ビシート防水の工事をしたので流れをおつたえしていきたいと思います! おおまかに ①素地調整 ②ラジアルシート ③塩ビ鋼板取付 ④ディスク取付 ⑤ドレン処理 ⑥塩ビシート ⑦溶着・融着 ⑧端末処理 の流れです(ほんとにざっくりですが)。 さて、まずは ①素地調整 素地が何なのか、によってやることは変わってきます。 今回は既存が塩ビ防水だったので、お掃除のみです。 水で洗い流して拭きあげていきます。 おそうじ終わり。 ②ラジアルシート 絶縁シート、ともいいますが。 まずはこのシートを全面に張ります。 ジョイント(継ぎ目)はテープで押さえます。 どのみちこのあと塩ビシートがかぶってくるので大丈夫。 ③塩ビ鋼板取付 塩ビは塩ビ同士がよくくっつくので、シートをくっつけるための塩ビ鋼板を取り付けます。 ④ディスク取付 円盤状のものをビス(ねじ)で固定。 ベランダの床に穴をあけるのに使うのは「ヒルティ」という工具です。 結構すごい音と振動があるのでお施主様にはごめんなさいですが… ディスクを固定するにもルールがあります。 ディスクとディスクの間隔が決められています。 ラジアルシートに入っているラインはそのガイドですね。 ⑤ドレン処理 ドレン(水の落ち口)を作ります。 ここがいちばん手間がかかるところであり、気を遣うところです。 落ち口がまぁるい、というのが手間がかかるひとつの理由。 ドレンはだいたい隅っこのほうにあるので、作業スペースが狭い。 それからおうちによって、落ち口の径が違うのも手間がかかる理由。 それから、複雑な処理をするのと水が集中するところなので仕舞いを誤ると雨漏れの原因になりやすいところ。 これが神経を遣う理由です。 特に気をつけながら慎重に進めます ⑥塩ビシート張り 排水溝の処理も。 基本的に防水は水が落ちるところから処理を始めます。 シートの張りはじめはかならず水下から水上に向かって。 ボトルにはいっているのは溶着剤です。 シートをくっつけるための液体が入っています。 塗って、張ったら体重をかけてくっつけます。 あとはこの繰り返し。 ⑦溶着・融着 写真は溶着作業。 この写真にもありますが、塩ビ鋼板は 端末 各コーナー あと、角ばってるところ にぜんぶ張り巡らせます。 手で押さえてるのが「体重をかけて確実にくっつける」作業。 ブラシつきのボトルでございます 便利~ 写真は融着作業です。 めっちゃ強力なドライヤーの熱でシート同士をくっつけるイメージの作業です。 靴を脱いでるのは、このシートが仕上げになるので汚さないように、との職人さんの配慮です(*'ω'*) あ、シートにも「重ねしろ」はこれだけ取りなさい、というのが決まっています。 「重ねしろ」というのはシート同士がかさなっていなければならない幅のことです。 さて、ここで 「ねぇ、ディスクってどうなったの?なんのためにあるの?」とお気づきでしょうか? ここでディスクが再登場します! ディスクの上に、写真のような機械をあてて、熱融着します。 これでディスクとシートがくっつきます。 逆をいうと、ディスクのないところはパカパカに浮いたままです。 シートが浮いているところがある➡「絶縁」といいます。 施工不良ではなく、そういう工法です。 ちなみに公共工事でもよくつかわれる工法です。学校や病院の屋上などにも採用されます。 「塩ビシート防水 機械固定工法」という工法です。 夏は気温の上昇に伴って少しゆるんで、冬の低温でシートがきゅっと締まるので、それも見越してシートを張ります。 仕上がると、ディスクの形がよく見るとわかるのですが、これはご了承くださいませね。 ⑧端末処理 さいごに、シート同士の継ぎ目にプルーフシーラーを詰めて完成です! 塩ビシートのメーカーさんは 「田島ルーフィング」さん、 「ロンシール工業」さん などがあります。 防水としては ウレタン塗膜防水 シート防水 アスファルト防水 塩ビ防水 などがあって、さらにこの中からなんちゃら工法~、と派生していきます。 防水も色々。 今日は塩ビ防水シートのお話でした( *´艸`) 弊社外壁塗装HPはこちら 2021年09月17日 更新スタッフブログ